某日本料理店でゴキブリ駆除(総防除施工)を実施しました!
インジェクトスプレー機による高密度微粒子噴霧
【インジェクトスプレー機による高密度微粒子噴霧施工】
- インジェクトスプレー機は、圧縮空気で噴霧粒子を理想的な微粒子化し、特殊設計のノズルで薬剤と混合され圧縮空気の後押しで噴霧され薬剤を確実に害虫生息地に到達させ、効果的な高密度微粒子噴霧処理を可能にします。
- 高密度微粒子噴霧とは殺虫剤をインジェクトスプレー機で用いて高密度微粒子噴霧する事で、隅々にまで薬剤を浸透させて防除する施工方法です。
- 従来のエアゾール缶による薬剤噴霧に比べ、半分以下の薬量で3.5倍の処理が可能です。
ハンドスプレヤーによる薬剤噴霧
ハンドスプレヤーによる薬剤噴霧
ハンドスプレヤーによる薬剤噴霧
ハンドスプレヤーによる薬剤噴霧
ハンドスプレヤーによる薬剤噴霧
ハンドスプレヤーによる薬剤噴霧
今回の施工では、従来のピレスロイド系殺虫剤に対し薬剤抵抗性のあるチャバネゴキブリが多い飲食店などの難防除物件に対応した、新系統の防除用殺虫剤であるベクトロンFL(メタジアミド系プロフラ二リド5%FL剤)を用いて、飲食店厨房内の厨房機材周辺、グリストラップ、排水溝等にハンドスプレヤーによる薬剤噴霧処理を実施しました。
クロゴキブリの駆除を確認しました
クロゴキブリの駆除を確認しました
クロゴキブリの駆除を確認しました
対策の前にまず敵(ゴキブリ)を知ろう!
たとえ不快でもまずは敵であるゴキブリについて知りましょう。
国内で家の周りに出没するゴキブリは、主に次の3種類です。どちらも雑食性で、サルモネラ菌や大腸菌などの病原菌を保有している可能性がありますので、十分注意が必要です。
※在来種のヤマトゴキブリはここでは割愛してます。
クロゴキブリ
体長:30~40ミリメートル/色:光沢のある黒褐色
ゴキブリといえば誰もが最初にイメージするのが、このクロゴキブリだと言うぐらいとても一般的なゴキブリです。
日本にはかなり古くから定着したと考えられており、行動範囲が広く関東から九州地方でよく見かけますが、温暖化した現在では北海道でも生息が確認されています。
成虫は単独行動を好み、屋外と屋内を行ったり来たりして暮らしています。越冬すると2年近く生存することが特徴です。
またこのゴキブリの糞尿による汚染被害が、ゴキブリの中では一番大きいことがわかっています。
チャバネゴキブリ
体長:10~15ミリメートル /色:黄褐色
名前こそ茶羽根ですが、実際には黄褐色のゴキブリでクロゴキブリよりやや小型です。よくゴキブリの幼虫と誤解されている方もいますが、これが成虫です。
特に飲食店で多く見られるゴキブリです。チャバネゴキブリは夜行性で低温に弱いため、暖房設備のあるビルや飲食店の厨房などを好みます。寒さには弱いですが暖かくて水分の多い屋内であれば、日本中どこにでも生息が確認されていることが特徴でしょう。メスは1か月に一度30~40個の卵を産卵します。
ワモンゴキブリ
体長:30~40ミリメートル/色:光沢のある茶褐色
クロゴキブリよりやや大きな体は茶褐色で光沢があり、前胸背に淡黄褐色の環状紋(ワモン)があります。暖かい場所を好むため、温水が絶えず流れているような大型施設の汚水槽やマンホールなどに多くいるゴキブリです。主に関西から九州・沖縄を含む西日本を中心に生息しています。群れをつくる習性があるので、1匹見つけたら複数いると考えた方が無難です。
殺虫剤が効かない?薬剤抵抗性チャバネゴキブリとは???
「定期的に業者による薬剤散布を行なっているのにチャバネゴキブリが少しも減らずに駆除されない」
「殺虫剤を使用するとゴキブリの死骸がたくさん出て駆除されたと思ったのに直ぐにチャバネゴキブリが増えてしまう」
特に都市部にある飲食店でこの様な状態が続くのならば薬剤抵抗性のあるチャバネゴキブリが発生していると考えて良いでしょう。
殺虫剤が効かない「薬剤抵抗性チャバネゴキブリ」とは、
● 特定の殺虫剤(薬剤)が効きにくい(薬剤散布してもあまり駆除されていない)
● 毒えさ(ベイト剤)を設置してもあまり食べない
つまり、「殺虫成分への抵抗性が発達しているチャバネゴキブリ」の事です。
例えば人間の場合でも抗生剤の効かない耐性菌が問題になったりしていますが、これと同様に繰り返し同じ殺虫剤を散布し続けている内にそこから生き残ったゴキブリの中から殺虫成分への抵抗性を獲得した個体が現れてしまい、同じ抵抗性遺伝子を持ったゴキブリが店内で大量に繁殖してしまう事があります。チャバネゴキブリに抵抗性が発達する主な理由は、
チャバネゴキブリに抵抗性が発達する主な理由
- 行動範囲が狭く屋内の限られた場所で世代を重ね増殖する
- 駆除業者などによって薬剤を大量に撒かれる工場や飲食店などで駆除しきれずに生き残ったものが卵を産み繁殖する
- 生育スピードが速く少ない生き残りでも短い期間であっという間に繁殖してしまう
これらの繰り返しで同じ薬剤に対する抵抗性が高くなっていく事が考えられています。
殺虫成分が効かなくなるのは何故か?
抵抗性が発達したゴキブリは、殺虫成分が効いていく過程のどこかで、中毒をくぐり抜けるしくみを備えています。抵抗性のしくみは、大きく分けて以下の3つになります。
● 体の内的変化(酵素などの解毒と感受性の変化について)
殺虫成分が効果を及ぼす神経細胞などの反応が鈍くなっている。いわば一部で起こっている不感症です。この感受性が低下してしまっていると、殺虫成分が効かないことがあります。
● 体の外的変化(外皮が厚くなるなどで薬剤が浸透しにくい)
世代を重ね、度重なる殺虫剤の抵抗性によって皮膚が厚くなる等によって強くなっていき、薬剤成分が浸透しにくくなります。
● 好み(毒餌を食べるものだけが淘汰され、食べないものが生き残った)
ベイト剤を好まない、または興味を示さない(食い飽きを起こす)ゴキブリが生き残っ事でベイト剤による対策が難しくなりました。
因みに、一般家庭でよく見られるクロゴキブリなどの大型種では、殺虫成分への抵抗性はほとんど発達していません。
薬剤抵抗性ゴキブリは、主に工場や飲食店で繁殖するチャバネゴキブリで問題になっているのです。
チャバネゴキブリは、クロゴキブリなどに比べて一定期間に重ねる世代数が多く、殺虫成分による淘汰を受ける回数が多いのです。
例えば、ある飲食店に数百匹のチャバネゴキブリが生息しており、殺虫剤を定期的に散布するとします。すると、大半のチャバネゴキブリは、撒かれた殺虫剤によって死にますが、大抵は、数匹の生存者が出ます。ほかのゴキブリの陰に隠れて少ししか殺虫成分に触れなかった、あるいは少ししか吸い込まなかった個体が生き残るわけです。それらの生存者は、それぞれに次の世代を生んで増殖するため、それにまた殺虫剤が撒かれる……と繰り返されるうちに、結果として、殺虫成分に強い個体が選ばれて、遺伝的な抵抗性を発達させたゴキブリが増えていくのです。
また、チャバネゴキブリは生育スピードが速いため、いったん99%を駆除できたとしても、抵抗性を備えた残りの1%が数カ月後には100倍近い数に増えてしまいます。
抵抗性チャバネゴキブリに効果絶大!!新系統のゴキブリ用散布剤 ベクトロン®FL
ベクトロン®FL剤とはメタジアミド系殺虫剤テネベナール®(一般名:ブロフラニリド)を有効成分とする約50年ぶりの新系統ゴキブリ用散布剤です。既存の殺虫剤に抵抗性を獲得したゴキブリに対しても高い効力を示すことが確認されており、我々PCO(ペストコントロール/害虫駆除業者)のゴキブリ防除の新たな選択肢として2021年10月から新しく販売利用されています。
また、ベクトロン®FLはゴキブリの他にも、ノミ、トコジラミ(ナンキンムシ)・イエダニへの適用があります。
ベクトロン®FLの特長
新規作用性による抵抗性ゴキブリに対する高い効力
従来の殺虫剤とは全く異なる害虫のポイントに作用する新系統殺虫剤の為、既存の薬剤では駆除が困難な抵抗性ゴキブリにも高い殺虫力を発揮します。
殺虫効果を広げる連鎖効果で確実に駆除
ゴキブリが集団内で薬剤を広げる連鎖効果を持つ為、隙間の奥のスポット(巣)に潜むゴキブリにも殺虫効果が環境全域の駆除に確実に繋がります。
- 新規作用性による抵抗性ゴキブリに対する高い効力
- スポットに潜むゴキブリにも殺虫効果を広げる連鎖効果
- 3ヶ月以上の長期残効性
- 低臭・低刺激で、処理面の薬剤痕も目立ちにくい作業性
- 低魚毒性で環境負荷が小さく、作業者にもお客様にも安心の普通物※
※毒物および劇物取締法に基づく、特定毒物、毒物、劇物の指定を受けない物質を示します。
製薬メーカーによるベクトロン®FL専用WEBサイトでは、製品概要から施工方法まで動画コンテンツを交え本製品を詳しく紹介していますので、ご参照下さい。
ベクトロン®FL専用WEBサイト URL:https://www.mitsui-agro.com/ppm/vectron/
※ベクトロン®FLは業務用殺虫剤です。弊社では業務用殺虫剤の卸売は行なっておりません。
食品衛生の国際基準HACCP(ハサップ)が完全義務化しました
食品衛生法の改正により食品衛生の国際基準であるHACCP(ハサップ)が令和3年(2021年)6月より「完全義務化」しました。
食品の製造、加工、調理、販売を行う全ての食品事業者が対象となり、HACCPに沿った衛生管理を行う事が求められます。
防虫防鼠管理(ゴキブリ・ネズミ管理)、害虫害獣対策は、HACCPの前提条件である一般的衛生管理プログラムに該当します。
ゴキブリ駆除・ネズミ駆除・防虫防鼠対策など年間管理施工は、HACCP(ハサップ)導入中の食品事業者での施工実績のある太洋化工株式会社にお任せください!
- 施工前の定期点検調査でもかなりの数のチャバネゴキブリの発生が確認されました。ゴキブリの内部発生が常態化している飲食店では1度防除施工を行ったくらいでは1ヶ月もすればすぐに元の状態かそれ以上にゴキブリの数が復元してしまいます。
- やはり年間を通じ継続した点検調査を行った上で、薬剤散布による駆除・総防除施工を定期的に行う年間管理施工が重要です。
- 特にゴキブリが多い飲食店では集中して総防除施工を継続して行う事で一気に生息数を減少させて、ゴキブリの繁殖サイクルを断ち切る事が必要です。
太洋化工株式会社は飲食店をはじめ、スーパー・食料品店・大型商業施設・食品工場・物流倉庫・ホテル・旅館・劇場・学校・老人ホーム・公共施設・事務所ビル・個人事業所などでも、IPM=【総合防除】に基づく防虫防鼠など有害生物対策の年間管理防除施工を行っています。
飲食店でのゴキブリ駆除をお考えなら太洋化工へお任せください!
太洋化工株式会社は神戸市を中心に兵庫・大阪・京都のあらゆる施設で害虫駆除・ゴキブリ駆除・ネズミ駆除など総合的な防除施工を実施致します。
太洋化工株式会社では、ご依頼があれば現地へお伺いして、問題となっているゴキブリやねずみなど害虫害獣の生息調査を行います。生息調査で分布状態を把握したら、化学的防除や物理的防除、侵入防止対策などの様々な手法を組み合わせて総合的な防除施工を実施するため、徹底的に害虫を排除することができるのです。
太洋化工株式会社は、神戸市を拠点に兵庫・大阪・京都など関西地域のあらゆる施設での総合的な防除施工を実施致します。
飲食店・食料品店・スーパー・コンビニ・食品工場・貨物倉庫・物流センター・ホテル・駅ビル・空港施設・劇場・シネコン・ゴルフ場・病院・老人ホーム・オフィスビル・商業施設・公共施設など、あらゆる施設のゴキブリやネズミでお悩みでしたら、昭和36年(1961年)創業、兵庫県ペストコントロール協会所属、太洋化工株式会社にご相談ください。
太洋化工株式会社は、年間管理施工のご提案も行っています。一度駆除するだけでなく、定期的な駆除施工、防除施工をして欲しいとお考えの方にこそおすすめです。ゴキブリやねずみ、その他の害虫被害でお困りの方はぜひ太洋化工株式会社をお役立てください。経験豊富な太洋化工株式会社のスタッフが、確かな技術と経験による安心・安全・確実な施工をいたします。神戸周辺地域からもお気軽にお問い合わせください。
- ゴキブリ、ねずみ、コバエ、アリ、イタチなど害虫・害獣の被害でお困りの方
- 害虫や害獣の姿は見ないが、本当にいないか調べて欲しい方
- 今はまだ被害は出ていないが、これからも出ないようにしたい方
- 有害生物対策や環境衛生管理に関心があり、今後対策や管理を希望される方
お問い合わせをお待ちしています。
ご相談・お見積りは無料です。