太洋化工の管理維持基準について
捕獲指数(生息指数)による管理維持基準
捕獲指数(生息指数)とは?
捕獲指数(生息指数)とは、昆虫等の生息調査(モニタリング)において1トラップで1日当たりに捕獲された昆虫類の数を表す指数のことです。
調査期間が異なると総捕獲数では厳密な比較ができませんが、この指数を使うことで他の調査期間(前月や前年同月など)と捕獲結果を比較することができます。
捕獲指数(生息指数)はいずれも、
捕獲指数=総捕獲数 /(トラップ数×調査日数)
で算出されます。
例えば、ある室内に4枚のトラップを1か月(30日間)設置して合計12頭の昆虫の捕獲があった場合、その室内における捕獲指数は12/(4×30)で0.1となります。
この数値は、防虫管理の指標「管理維持基準値」として利用されます。
法的には捕獲指数(生息指数)による維持基準の数値は定められてはいませんが、厚生労働省の外郭団体(財)日本環境衛生センターでは、
一般的にゴキブリ生息指数の基準値を「1」とし、更に「0.5以下」であれば「良」と指導されています。
ただし該当する調査施設や業種によって一概に定めることは出来ません。
太洋化工株式会社では、それぞれお客様の求められる数値と費用やコスト等を考慮してIPMに基づく当社独自の維持管理基準を設定しています。
太洋化工のゴキブリ管理維持基準
捕獲指数(生息指数)によるゴキブリ管理維持基準
捕獲指数 (1日当たりの捕獲数) |
ランク | 状態 | |
---|---|---|---|
0 | S | 極めて良好 | 理想的な状態 |
0〜0.001未満 | 特A | 良好 | 問題のほとんど無い良好なレベル |
0.001〜0.01未満 | A | 概ね良好 | 概ね良好ではあるが注意は必要 |
0.01〜0.05未満 | B | 注意 | 気温その他外的要因で短時間に増加し易いので注意が必要 |
0.05〜0.1未満 | C | 要注意 | 生息数を減らす為の防除対策を徹底する |
0.1〜0.3未満 | D | 要対策 | 基本的な防虫対策の実施が必要 |
0.3〜1未満 | E | 即対策 | 早急に防虫対策の実施が必要 |
1以上 | F | 危険 | 即防除施工を行い衛生管理の根本見直しが必要なレベル |
NG | NG | 何らかの事故により測定不能 |
当社が現在管理している物件の一例
対象物件 | 当社の維持管理目標値 | 点検調査施工 | 統一的防除施工 | (財)日本環境衛生センターの指導数値 |
---|---|---|---|---|
ホテル宿泊室 | 0 | 年12回 | 年4〜12回 | – |
ホテル厨房 | 0.1以下(※) | 年12回 | 年12回 | 0.5以下 |
オフィスビルの事務室 | 0 | 年2~4回 | 年2~4回 | 〃 |
オフィスビルの給湯場・社員食堂 | 0.1以下 | 年2~6回 | 年2~6回 | 〃 |
スーパーマーケットの店内 | 0 | 年12回 | 年2回 | 〃 |
スーパーマーケットのバックヤード | 0.1以下 | 年12回 | 年2回 | 〃 |
食品関連の事務室 | 0 | 年2回 | 年2回 | 〃 |
食品関連の作業場及び倉庫 | 0.1以下 | 年12回 | 年4回 | 〃 |
レストラン厨房・客席 | 0.1以下(※) | 年4~12回 | 年4~12回 | 〃 |
病院(病室・外来・詰め所・事務室) | 0 | 年2回 | 年2回 | 〃 |
病院の給食施設 | 0.1以下 | 年12回 | 年4回 | 〃 |
※調査により生息指数が0.1を超えれば定期施工の他にIPMに基づいた対策や臨時防除施工を実施しています。
※実際には全ての年間管理物件で0.1〜0の範囲内での維持を目標に管理を行っています。
※最終目標値は限りなくゼロを目指しています。
飛翔虫の捕獲調査管理維持基準
太洋化工の飛翔虫管理維持基準
捕虫器によって捕獲された虫対数を8段階評価で表したものです。
点検調査時に報告書に記録される捕獲指数と照らし合わせて飛翔虫の状態の基本的な判断基準として下さい。
屋内
捕獲指数 (1日当たりの捕獲数) |
ランク | 状態 | |
---|---|---|---|
0~1未満 | A | 極めて良好 | 理想的な状態 |
1~3未満 | B | 良好 | 昆虫類の飛翔に気付かない良好なレベル |
3~9未満 | C | 注意 | 気温その他外的要因で短時間に増加し易いレベル |
9~39未満 | D | 要注意 | 昆虫の飛翔が頻繁に見られ、防除対策の徹底が望まれる |
39〜69未満 | E | 要対策 | 基本的な防虫対策の実施が必要 |
69~99未満 | F | 即緊急対策 | 早急に防虫対策の実施が必要 |
99以上 | G | 危険 | 野外と同等レベル 衛生管理の根本見直しが必要 |
NG | NG | 何らかの事故により測定不能 |
屋外、又は屋外に接する屋内部分
捕獲指数 (1日当たりの捕獲数) |
ランク | 状態 | |
---|---|---|---|
0~1未満 | A | 極めて良好 | 理想的な状態 |
1~5未満 | B | 良好 | 昆虫類の飛翔に気付かない良好なレベル |
5~10未満 | C | 注意 | 気温その他外的要因で短時間に増加し易いレベル |
10~50未満 | D | 要注意 | 昆虫の飛翔が頻繁に見られ、防除対策の徹底が望まれる |
50〜100未満 | E | 要対策 | 基本的な防虫対策の実施が必要 |
100~150未満 | F | 即緊急対策 | 早急に防虫対策の実施が必要 |
150以上 | G | 危険 | 野外と同等レベル 衛生管理の根本見直しが必要 |
NG | NG | 何らかの事故により測定不能 |
※屋外の外部発生虫については建物の立地条件や周辺部の環境によっては桁違いの捕獲が考えられます。
※1トラップにつき50頭以上の捕虫は多々ありますし、季節や環境によっては1000頭以上の捕虫という場合もあり得ます。
大事なのは生息調査(モニタリング)です!
【総合防除】では何よりまずモニタリング(生息調査)を重視し、有害生物の生息状況を把握し管理を行います。調査結果に基づき、予め定めてある『衛生維持管理基準』に照らした上で、その有害虫獣類の生息密度(指数)が一定以上になったら、つまり許容限度を超えて有害虫獣類が確認された場合にのみ、必要最小限度の薬剤などの防除資材を使用して『駆除施工』を行います。
当然、発生した有害生物は限りなくゼロにする事を目標にはするのですが、厳密な意味で「全ての虫や獣を完全に根絶やしにする事は出来ません。」
もしすべての有害生物を全滅させようとしたならば、当然、大量の薬剤を使用する事になり必要以上に「経費が跳ね上がります」
さらに行き過ぎた薬剤の過剰な使用は、他の有益な動植物にも被害を及ぼし環境を破壊します。
何より肝必要の、我々人間の健康被害や生活への悪影響などの問題を伴い、その対策へのコストが更に莫大となり、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という事になってしまいます。
【総合防除】とは、環境的にも経済的にも十分配慮しつつ、ゴキブリやネズミなどの数を出来るだけ減らしつつ、有害生物の生息密度を一定に保つように常に維持管理する事を目標に行われるのです。
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太洋化工ではゴキブリやねずみ等の有害生物の無料調査を行っております。
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専門のスタッフがご訪問し、現地調査を実施致します。
- ゴキブリ、ねずみ、コバエ、アリ、イタチなど害虫・害獣の被害でお困りの方
- 害虫や害獣の姿は見ないが、本当にいないか調べて欲しい方
- 今はまだ被害は出ていないが、これからも出ないようにしたい方
- 有害生物対策や環境衛生管理に関心があり、今後対策や管理を希望される方
調査後それぞれのお客様に最適な施工方法のご提案を行い、お見積り致します。
もちろんご相談・お見積りは無料です。まずはお気軽にお問合せ下さい。