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トコジラミについて

トコジラミ成虫

トコジラミ成虫

(大きさ5〜8mm / 体型 丸い・扁平 / 色 褐色)

トコジラミとは

トコジラミは名前に「シラミ」とありますが、「カメムシ」の仲間になります。
別名「ナンキンムシ(南京虫)」、海外では「ペットバグ」とも呼ばれています。

住環境に発生する衛生害虫であり、卵(約1〜2週間)→幼齢ムシ(約1〜3ヶ月)→成虫(数ヶ月〜約1年)と発育し、成虫・幼虫、雌雄共に生涯吸血を行います。

成虫は飢餓に強く、たとえ吸血出来なくても約1年程度なら生きる事が出来ます。
雌は1日に5〜6個、生涯で500個程度の卵を産む為、またたく間に増えていきます。

トコジラミとは

トコジラミは不完全変態で成虫になるまでに5回脱皮をします。寿命は約1年ですが生息条件により成長の速度は変化します。通常、卵が羽化するのに約1週間、幼虫期間は約1〜3ヶ月になります。

 

トコジラミによる被害

吸血による痒み

主に寝ている間に、露出している手足や首などから吸血されます。吸血されると非常に強い痒みが生じますが、症状には個人差があります。
初めて吸血された時は、症状が出るまで約1〜3週間かかる事が多くあり、発見が遅れる原因となる場合があります。また過去に吸血された経験がある場合は、すぐに症状が出る事があります。

トコジラミの刺し跡

トコジラミの刺し跡

トコジラミに刺咬され痒みが生じるのは唾液を宿主の体内に注入し、この中に含まれる物質がアレルギー反応として痒みとなります。
刺し痕は1ヶ所ですが吸血時に何度か場所を変えることがあり複数箇所腫れることがあります。
痒みの持続性や刺し痕が消えるのは人それぞれで1〜2週間程度です。

経済的・信用的な被害

トコジラミが侵入すると、比較的短時間で数が増え施設内に広がります。一旦広がってしまうと駆除が非常に難しくなり、発生した箇所だけでなく、周辺の部屋等、酷い場合には施設そのものを閉鎖して全体的な駆除に取り掛かる必要すらあり、多大な経済的・信用的な被害となり得ます。
従業員や宿泊客が施設内で発生したトコジラミを自宅等に持ち帰り、更に被害が拡大することがあります。

被害事例

【事例1】

アメリカ人女性が旅館に1週間滞在したところ、滞在中に痒み等を発症した為、旅館側に被害を訴えた。
(※この事例は、同じ人物が同じ部屋に長期宿泊した事により、被害が認識された。)
旅館側はこの女性に対し、宿泊代を全額返却しお詫びした。しかし、女性は刺された部位の写真と旅館での被害についてブログに掲載した為、アメリカ人の宿泊予定者全員からキャンセルが入り、旅館は経済的・信用的にも多大な被害を受けた。

【事例2】

宿泊客から客室にトコジラミがいるとの申し出を受け、ホテルはすぐに客室を変更したが、数日後、この客の自宅からトコジラミが発生してしまった。
その結果、ホテルは駆除業者を手配するとともに、駆除が完了するまでの間、この客に宿泊施設を無償提供し、更には、病院の通院費もホテルが負担した。

 

トコジラミの発生原因について

トコジラミはこれまで海外での被害報告が多く、海外旅行の際に注意すれば良いというイメージでしたが、平成12年(2000年)を過ぎたあたりから海外からの旅行者や荷物に紛れて日本国内での被害も増加しつつある害虫となっています。

トコジラミが持ち込まれる原因

トコジラミは主に人や物と一緒に運ばれて持ち込まれます。最近では、海外からの旅行客や荷物などと一緒に国外から入ってくる事が多いです。
元々、トコジラミとは明治の初期に日本に上陸したと考えられています。しかし終戦後に猛威を振るったトコジラミも、1965年ごろより使用が始まった有機リン酸系の殺虫剤によって日本国内ではほぼ姿を消していました。
近年、散発的にトコジラミの被害が発生するようになった理由のひとつは、海外渡航の増加があると言われています。
つまり国内外の往来が増加する中、渡航者によって持ち出され、持ち込まれたトコジラミが、日本各地で繁殖し、被害をもたらしているという訳です。

トコジラミが持ち込まれる原因

トコジラミの発生原因には海外渡航者によって持ち込まれる以外にも、

  • トコジラミが発生している国内の施設を利用した場合、その利用者の衣服やカバンにトコジラミが紛れ込んでいて、そのまま自宅へ持ち帰ったりする
  • 自宅に発生したトコジラミを住人が知らずに他へ持ち運んだりする
  • トコジラミの付いている家具とは知らずに再利用してしまう

などが考えられます。

 

トコジラミの生息場所

主要な生息場所(点検ポイント)について

  • トコジラミは「夜行性」です。昼間は暗くて狭い場所に潜み、夜になってから吸血活動を行います。
  • 多くのトコジラミが生息している場所には、血糞(けっぷん)という黒いしみが見られる事があります。

洋室の主な生息場所

洋室の主な生息場所

和室の主な生息場所

和室の主な生息場所

 

トコジラミの主な営巣場所

トコジラミは暗所、閉所、暖所を好みますが基本的に人が長時間居座る場所の近くに潜伏します。
布団やベッド、ソファー、寝室のカーテンや和室の畳の隙間、絨毯の裏、雑誌などあらゆる場所に営巣します。営巣場所にはたくさんの血糞と産卵がされているため容易に発見ができます。

トコジラミの営巣場所(血糞跡)

トコジラミの営巣場所(血糞跡)

※黒い点々があれば要注意、これが血糞です。一見するとシミや汚れにしか見えません。

 

抵抗性トコジラミについて

抵抗性トコジラミとは

抵抗性トコジラミとは

近年発生しているトコジラミには、従来のピレスロイド系の殺虫剤に対し強い抵抗性を持つ個体が確認されております。一般に市販されている”スプレー殺虫剤”や”くん煙剤”にはこのピレスロイド系殺虫剤が使用されているものが多く、室内で発生したトコジラミがピレスロイド系の薬剤に強い系統であった場合、これら殺虫剤では十分な効果が出ないことがあります。

スーパーナンキンムシ

現在、日本に定着しているトコジラミのほとんどがアメリカや東南アジアから移入してきたものだと考えられています。特にアメリカではトコジラミが猛威を振るい大きな社会問題になっています。そこでアメリカでは駆除をする際ピレスロイド剤を多用することによりトコジラミがピレスロイド剤に対して強い抵抗性を身に付けてしまいました。ピレスロイド材が効かない抵抗性トコジラミ(南京虫)をスーパーナンキンムシとも呼びます。

トコジラミに対して効果のある各種業務用殺虫剤

トコジラミに対して効果のある各種業務用殺虫剤

抵抗性トコジラミに対する駆除方法

ピレスロイド系殺虫剤以外で抵抗性トコジラミを駆除するには寝室の数か所にドライアイスを設置して誘引する方法などがあります。これはトコジラミが二酸化炭素に誘引される性質を利用したものですが、確かに刺される数は減りますが人自身も自ら二酸化炭素を放出しているので刺されてしまい根本的な解決にはなりません。
またトコジラミ用トラップの設置はトコジラミの生息調査に使用するもので全てのトコジラミがトラップに掛かるわけではありません。
現在のところピレスロイド系以外の業務用殺虫剤(有機リン系)と熱処理で駆除するほかに方法はありません。

専門業者への依頼

トコジラミを完全に駆除するのが難しい理由のひとつには、発見が非常に困難である点が影響しています。
つまり、なんらかの駆除対策を行った場所では、一時的にそれなりの効果がみられるのですが、繁殖力の高いトコジラミにとっては、卵さえ残っていれば、卵を産む雌雄が少数でも残っていれば、すぐに状況を立て直せるというわけなのです。
一般人ではトコジラミの所在を完全に把握することは不可能ですので、専門業者に調査・駆除を依頼して下さい。

 

トコジラミの駆除方法について

薬剤噴霧施工

薬剤噴霧施工

トコジラミの隠れ家になりそうな隙間に、薬剤噴霧を行い、駆除します。
ベッドのウラ側や脚、マットの縫い目の隙間、ヘッドボードのウラ、家具の木部の接合の隙間等、さらにカーペットや、巾木、お部屋のコーナー、捲れた壁紙の隙間、天井等にも、必要に応じて薬剤を散布します。

トコジラミを薬剤で駆除する場合

  • 直接吹き付けて駆除する方法と(直接噴霧)と、
  • 生息している/していそうな場所へ噴霧し、触れさせて駆除する(残留噴霧・待ち伏せ処理)があります。

[直接噴霧]…エアゾールタイプの殺虫剤が便利です。
[残留噴霧]…残効性・殺虫効果のある殺虫剤を散布する必要があります。現在のところ、残留噴霧には業務用液体殺虫剤(トコジラミ用/有機リン系剤など)が有効です。

バキューム施工

バキューム施工

吸引式掃除機により、卵や虫体を「物理的に」バキュームしてしまう施工です。薬剤噴霧の施工中に確認された死骸も回収します。
作業後に清掃が必要な場合でも、ゴミやホコリごとトコジラミを吸引します。

※掃除機で物理的に全て吸引してしまうため、トコジラミが他に拡散しません

スチーム施工

スチーム施工

トコジラミが潜む隙間にスチーム噴霧処理します。スチームクリーナーを用いて100度に近いスチームで、隙間に潜む卵や幼虫も駆除します。

  • 殺虫剤を使用せず出来る駆除方法です
  • 殺虫剤では駆除できなかった卵も駆除可能です
  • 薬剤散布困難な家具や寝具に潜むトコジラミを駆除可能です
  • トコジラミ被害の家具も再利用が可能です

加熱処理者駆除施工

加熱処理者駆除施工

加熱処理者に畳などの処理物を収納し、短時間に確実な殺虫処理ができます。

  • 殺虫剤を使用せず出来る駆除方法です
  • 薬剤に抵抗性のあるスーパーナンキンムシに対しても有効です
  • 殺虫剤では駆除できなかった卵も駆除可能です
  • 付着しているダニ類など全ての有害虫類が駆除可能です
  • 衣服、畳、布団、寝具などの大量の処理物をまとめて施工可能です

※これらの方法を防除する場所・対象物に応じて、組み合わせて施工します。

 

トコジラミを発見した際の緊急対応

その場で出来る緊急対応

もし清掃中などにトコジラミを一匹でも見つけたら?

ティッシュで摘んで捕まえる(※トコジラミは翅が無いので飛んだりしません)

捕まえたらトコジラミにも効果のある市販のエアゾール剤を直接噴霧
(※近くで噴射すると吹き飛んでしまうので、遠くから徐々に近づけて約8秒程度噴霧し、もし8秒以上噴霧しても死なないようなら薬剤に抵抗性がある可能性があるので、そのトコジラミについては潰すなどして物理的に駆除しても可)

念の為、発見した周囲の隙間などにエアゾール剤を吹き付ける
(※他にも隠れていれば、薬剤のフラッシング効果によりしばらくすると何匹か出てくるので、同様にティッシュで摘んで駆除する)

薬剤抵抗性のあるトコジラミの場合や殺虫剤を使用できない場所では、薬剤ではなく凍結させて駆除する凍結殺虫スプレーを使用する

エアゾール剤は肌が直接触れる場所にはかけない様に気を付ける

手近にエアゾール剤が無い場合には、熱湯をかける等熱処理での駆除も可

発生した日時・場所・状況を写真撮影するなど記録し、所属長に報告する

捕獲、駆除した死骸は無くさない様に保存して、業者に確認してもらう

速やかに専門業者に連絡して点検・駆除を依頼する

もし清掃中などにトコジラミを一匹でも見つけたら?

(左・中)トコジラミにも有効な市販エアゾール剤 (右)凍殺タイプの市販エアゾール剤

 

宿泊施設のトコジラミ被害を抑えるために

被害を抑えるために必要なこと

トコジラミの被害を最小限に抑える為には、「早期発見」と「早期駆除」が必要になります。

早期発見

従業員がトコジラミを発見しても、それがトコジラミだと分からないという事のないように、客室従業員教育による周知を徹底し、早期発見の為にも普段の清掃時からトコジラミ発生の有無を常に確認する必要があります。
また、清掃作業によって気づかないうちにトコジラミの発生が隣の部屋等に広がることもある為、注意する必要があります。

早期駆除

トコジラミの駆除は非常に困難であり、長期にわたる駆除期間が必要です。
発見次第早急に専門業者に調査・駆除を依頼する必要があります。また、発生場所や状況等を把握して、施設全体で一斉に対策を講じる必要があります。

※最近のトコジラミには、一般的によく使用されているピレスロイド系殺虫剤に対し強い抵抗性を示す個体もおり、薬剤駆除が難しい場合があります。
※トコジラミを発見した際は、発生した日時・場所・状況を写真撮影する等、あらかじめ記録に残しておくと、業者が調査や駆除を行う際に大変参考になります。

宿泊施設側ですぐに取り組める対応例

  • 掃除機を使用し、室内を隅々まで細やかに清掃する。
  • 隙間を埋めるなど、トコジラミの潜む事が出来る場所を出来る限り無くす。
  • トコジラミが発見された部屋は直ちに閉鎖して、駆除が完了するまでは、室内の物は他の部屋等に持ち込まない様にする。
  • トコジラミが発見された部屋にあったシーツ、カーテン等の布類は、熱湯、スチームクリーナーや乾燥機などによる熱処理を行う。
  • くん煙剤は使用しない様にする。
    (※くん煙剤を使用すると、トコジラミが他の部屋等に逃げ込んでしまい、かえって被害が拡大してしまう事がある)

 

宿泊施設におけるトコジラミ対策について

宿泊施設におけるトコジラミ対策の一例

客室従業員への教育、日々の自主点検

被害が発生したら、直ちに綿密に調査する

トコジラミが発見されたら

  • 収束するまでその部屋は売り止めにする
  • ドアの隙間を塞ぐ
  • 被害が他の部屋に拡散しないように、家具などの移動や掃除用具を共有しない
  • 薬剤散布(※標準3回は実施する)

有機リン系殺虫剤による残留噴霧

 抵抗性トコジラミへの対策としてピレスロイド 系以外の有機リン系殺虫剤を噴霧処理します。

ULV機による室内全域への空間噴霧処理

ULV機による空間噴霧処理

ULV機による室内全域への空間噴霧処理

ULV機による空間噴霧処理

ベット台・裏面への薬剤噴霧

ハンドスプレヤーによる残留噴霧処理 

ノズル式ULVによる微粒子吹き付け

 圧縮された殺虫剤を微粒子噴霧するノズル式ULV(インジェクトスプレー機)で僅かな隙間や壁の奥深く室内の隅々にまで薬剤を浸透させて隠れているトコジラミを駆除します。

インジェクトスプレー式ULV機による薬剤微粒子噴霧

インジェクトスプレーによる微粒子噴霧

インジェクトスプレー式ULV機による薬剤微粒子噴霧

インジェクトスプレーによる微粒子噴霧

インジェクトスプレー式ULV機による薬剤微粒子噴霧

 インジェクトスプレーによる微粒子噴霧

  • 施工後の効果判定(最低でも1回以上行う)
  • 薬剤処理後少なくとも3日は換気してから部屋の使用を再開する
  • 使用を再開する際は、宿泊客に殺虫剤を散布した旨事前に了解を取る

宿泊施設において必要なトコジラミ対策のまとめ

  • 客室従業員への教育
  • 自主点検の徹底
  • 発生したら直ちに綿密な調査・駆除を実施

もし、トコジラミが発見された場合は、被害が拡大しないうちに必ず専門業者に調査・駆除を依頼して下さい。

 

太洋化工のトコジラミ(南京虫)防除・駆除施工

近年海外より持ち込まれて、宿泊施設等で大量発生したトコジラミ(南京虫:別名ベッドバグ)による被害が問題になっています。

トコジラミ(南京虫)防除・駆除施工

*トコジラミが侵入すると、比較的短時間で数が増え施設内に広がります。
*トコジラミが一旦広がると駆除が非常に難しくなり、発生箇所だけでなく、周辺の部屋等、最悪の場合には施設そのものを閉鎖し全体的な駆除に取り掛かる必要すらあり、多大な経済的・信用的な被害となり得ます。
*従業員や宿泊客が施設内で発生したトコジラミを自宅等に持ち帰り、更に被害が拡大することがあります。

太洋化工では宿泊施設内や室内などに発生するトコジラミ類の駆除施工にも対応しております。
※単独でのスポット施工以外にも、防虫防鼠年間管理でご契約頂ければトコジラミが発生した場合にも即対応が可能です。

件名 種別 基本料金 施工概要
トコジラミ防除・駆除施工
※年間管理orスポット施工どちらにも対応致します。
定期点検調査
及び
適宜防除施工
(※)別途お見積 トコジラミ調査用トラップを配置して定期的にモニタリングや点検調査を行い、その調査結果に基づき適宜防除施工を行います。
総防除施工
(統一的な駆除施工)
(※)別途お見積 モニタリング調査結果に基づき薬剤散布を含めた統一的な駆除施工を行います。

(※)あくまでも目安です。実際の施工費用を確定するには別途お見積が必要です。
(※)其々の施工物件の規模・状態によっても施工費用は異なります。

トコジラミ駆除施工例(費用の目安)

最低基本料金/30,000円(税別)〜
例1:トコジラミ駆除 (スポット)某個人宅1R * 薬剤散布・空間噴霧(作業員1~2名)/40,000円(税別)
例2:トコジラミ駆除 (スポット)某宿泊施設(客室×1) * 薬剤散布・空間噴霧(作業員3~4名)/60,000円(税別)

太洋化工株式会社では、宿泊施設内や室内などに発生するトコジラミ類の駆除施工にも対応しております。

神戸を中心に関西地域で害虫対策を行っていますので、トコジラミ被害でお困りの方はお気軽に問い合わせください。